ハローワークで転職すべきではない理由
なぜハローワークはNGなのか
ずばり圧倒的にブラック企業が多いからです。
ハローワークは国が運営している機関です。だから安心だと思う人もいるかと思いますが、間違いです。
そのことについて具体的に自分の体験を織り交ぜながらお話していきます。
ハローワークとは…
正式には公共職業安定所と呼ばれ、主に職業紹介事業を行っています。国によって運営される点で民間の職業紹介事業者とは区別されます。
人材を探している企業に対して、仕事を探している求職者を紹介することが主な業務であり、就職困難者を支援するセーフティネットとしての役割を担っています。民間が運営する一般的な転職エージェントと同じく、求職者の利用は無料であり、加えて人材を求める企業側の利用も無料という特徴があります。
なお、ハローワークは企業から求人の申込みがあるのを待つだけではなく、自ら求人の新規開拓も行っています。
求人票の内容とは全然違う
私が当時グラフィックデザイナーというお仕事で2年ほど業務経験を積んだ後、同じ業種で転職したいと考え、ハローワークで探したところ、額面で18万円で書かれている求人を見つました。(条件がいいとは言えないがスキルアップを最優先で考えていたため)スキル条件も満たしており、私自身もそれで納得したので、窓口のスタッフに応募したい旨をお伝えし、面接してもらえることになりました。
その会社は20人規模のデザイン会社で面接に出てこられたのは夫婦で経営している社長と専務。
私の業界ではポートフォリオ(自分が作った作品)でほとんど判断されることが多く、その作品を見せたところ、求人票に書かれていないスキルはないのかと尋ねられ、正直にないと伝えるとそれじゃあ話にならないと…。
さらに、いくらもらうつもりなのかここに書けと言われ、求人票に書いてあった通りの金額を書くとそんなにもらえると思ってるんか!と罵倒された。
その後、そんなに甘くないだとか、他のスタッフは安い賃金で頑張っているなど説教は続いた。
そこまで言われたので結果はダメだろうと思っていましたが、その日のうちに社長から電話があり採用OKだと返事をもらえました。
でも私は断ることにしました。絶対にこんな会社で働くと奴隷化され、給与も自分のしたいこともなにもさせてくれないだろうと思ったから。
上記の例は私の体験談ですが、こんな話は山ほど周りから聞きます。それもハローワーク経由で就職した人ばかりです。
ではなぜハローワークはブラック企業の求人が多くなるのか?
それは企業が無料で求人を掲載ができているのです。
一般的に企業が人材を採用するには下記の方法があります。
- 自社サイトの求人情報
- リクナビやマイナビなどの転職サイトや転職エージェントの求人情報
- ハローワークの求人情報
上記の中で資金に余裕があり、優秀な人材を確保したいと考える企業は転職サイトに予算を投下します。その金額はかなり多額で求人掲載する期間にもよりますが、数十万円~数百万円かかると言われています。
その一方で採用に予算を掛けられない企業があります。
そういった場合、ハローワークに無料で求人を出して人材を確保をしています。
つまりハローワークの求人は採用予算がない企業が求人を出している状況なのです。
さらに少しでも優秀な人材を確保したいと考えるので虚偽の求人票であることが多い。
ハローワーク側は企業に求人票を多くに出してほしいと考えているので立場上弱い。
その結果、ブラック企業の求人が多くなるというカラクリです。
窓口のスタッフに雑な応対をする人が多い
ハローワークは国の機関であることであるため、スタッフも公務員。全員がそうであると言い切ってはいけないが、親身に寄り添ってもらえないことが多い。
さらに、企業に求人を掲載してもらうことを優先しているため、求職者より企業を優先して考える傾向があるため、信用できないし頼りにならないと思います。
ホームページの情報がわかりにくい
いかにも国の機関が運営しているホームページの特徴なのか文字ばかりでどこにどの情報があるのか一見してわかりにくい。
また、会員登録しないと一切求人情報を見ることもできないようです。
リクナビNEXTなどの別サイトでは会員登録しなくても求人情報は閲覧できます。(応募時には会員情報が必要)
このホームページを見る限り、利用者を増やすための施策を考えているとは私的には思えません。
ただ情報が載っている、求職者のためという気持ちも伝わりませんね。
応募するときは足を運ぶ必要がある
ハローワークの求人はインターネットで求人を見ることができるが、応募する際には窓口のスタッフから紹介状をもらう必要があります。また、国の機関であるため、土日祝日はお休みのため、土日お休みの方には行動しづらく、時間がかかってしまいます。
まとめ
ハローワークは国の機関であること、無料で企業は求人を出すことができるため、結果としてブラック企業に応募してしまうこと可能性が高い。
スタッフの応対や利便性が悪いけど、国の機関なので、改善されることもないと思います。
私も危うくブラック企業に転職してしまうところでしたが、私の周りで深夜までサービス残業させられた上、タクシー代も自費負担させられ、ボーナスも無しという状況で働かされたという話をよく聞きます。そんな体験された方はほとんどの人がハローワーク経由で就職した人ばかりとのことです。
一方、企業側は安い賃金で従業員を働かせることができるので安い金額で仕事を請け負うことができます。正当な給与を支払っている企業と同じ仕事で競合したときに価格競争で有利に働く。そんな実態をいつまでも置き去りにしてはいけないと思います。
ブラック企業で経営が継続されていること、そんなブラック企業を助けるハローワーク、そんな間違った構造がいつまでも続くことがないよう、この記事が少しでも皆様のお役立ち情報になることを切に願います。