jQueryの演算子
演算子とは、計算を行うための演算子です。これらを使用することで数値を加算したり、文字列を連結したりできます。
■主な算術演算子
演算子 | 説明 | 例 | 左側の実行結果 |
---|---|---|---|
+ | 加算または文字列の連結 | 4 + 2 ‘わたしは’ + ‘元気です’ |
6 私は元気です |
– | 減算または単行マイナス | 4 – 2 -4 |
2 -4 |
* | 乗算 | 4 * 2 | 8 |
/ | 除算 | 4 / 2 | 2 |
% | 剰余 | 4 % 2 | 0 |
++ | 変数の値を1増やす | val++ または ++val | valが4の場合、5 |
— | 変数の値を1減らす | val– または –val | valが4の場合、3 |
代入演算子
代入演算子とは、変数に格納するデータを使用する際の演算子です。
演算子 | 説明 | 例 | 例の変数の値 |
---|---|---|---|
= | データを格納する | val = 4 | 4 |
+= | 変数に加算、または文字列の連結をしたものを代入 | val += 2 val += ‘元気です’(’わたしは’) |
valが4の場合、6 わたしは元気です |
-= | 変数に減算したものを代入 | val -= 2 | valが4の場合、2 |
*= | 変数に乗算したものを代入 | val *= 2 | valが4の場合、8 |
/= | 変数に除算したものを代入 | val /= 2 | valが4の場合、2 |
%= | 変数に剰余を代入 | val %= 2 | valが4の場合、0 |
比較演算子
比較演算子とは、左右の値を比較して真偽値を返す演算子です。
演算子 | 説明 | 例 | 実行結果 |
---|---|---|---|
< | より小さい(未満) | 4 < 4 | false(偽) |
<= | より小さいか等しい(以下) | 4 <= 4 | true(真) |
> | より大きい | 4 > 2 | true(真) |
>= | より大きいか等しい(以上) | 4 >= 3 | true(真) |
== | 等しい | 4 == 3 | false(偽) |
!= | 等しくない | 4 != 3 | true(真) |
=== | 厳密に等しい | 4 === 3 | false(偽) |
!== | 厳密に等しくない | 4 !== 3 | true(真) |
比較演算子は主に条件分岐や繰り返し処理の際に使用します。
比較演算子の真偽値について
演算結果の真偽値については、数値同士の比較だけではなく、文字列と数値の比較や、オブジェクト同士の比較を行う場合があり、その結果がどうなるのか理解しておく必要があります。
- 1 == ‘1’ はtrue
- 1 != ‘1’ はfalse
- 1 === ‘1’ はfalse
- 1 !== ‘1’ はtrue
ifの条件に変数を指定した場合、以下のように判定されます。
- 変数の値が数値の場合、0以外ならtrue、0ならfalse
- 変数の値が文字列の場合、1文字以上ならtrue、空文字(”)の場合、false
- 変数の値がオブジェクトの場合、常にtrue
- 変数の値が空(null)の場合、常にfalse
論理演算子
論理演算子は、複数の条件を組み合わせる場合に使用する演算子です。
演算子 | 説明 | 例 |
---|---|---|
&& | 条件Aが真かつ条件Bが真の場合、true | 条件A && 条件B |
|| | 条件Aが真または、条件Bが真の場合、true | 条件A || 条件B |
! | 条件の真偽値を反転する | !条件 |
nullについて
nullとは値を持たない値のことです。プログラム内において何の値も定義されておらず有効な値が存在しないことを表します。
nullの値は比較することができないため、比較演算子の左右のいずれかにnullを指定すると、その演算結果は必ずfalseとなります。数値の「0」や「”」とは異なります。
- null == 0は、false
- null == ”は、false
- null === 0は、false
- null ===”は、false
- null == nullは、true
なお、変数に宣言した際に値を格納しなかった場合、その変数の値には「undefined」(未定義)が格納されます。nullとは厳密に異なる値なのでご注意くdさい。比較演算子の結果は以下の通りとなります。
- undefined == nullは、true
- undefined ===nullは、false