jQueyのスコープと命名規則
変数や関数をコード内で自由自在に使用するためには、スコープと命名規則について把握しておくことが必要です。
スコープとは
スコープとは変数や関数を利用できる範囲のことをいいます。jQueryの変数や関数が宣言・作成された箇所よりも内側でのみ利用できます。実際にプログラミングしていくうえでは重要な知識となります。
スコープの種類
スコープには以下の2種類があります。
グローバルスコープ | プログラム内のどこからでも使用できる変数や関数のスコープ |
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ローカルスコープ | プログラム内の限られた範囲内でしか使用できない変数や関数のスコープ |
下記のコード例を見てください。コード内にさまざな変数を宣言していますが、記述場所によって使用できるものと使用できないものがあります。基本的に、スコープは関数の{}内によって区切られます。そのため、特定の変数や関数のスコープを確認する場合は、その外側や内側にある{}を確認してください。
var global = 'This is global'; //すべての関数の外側で宣言されているので、前関数で利用可能 function a(){ var local_a = 'This is local(a)'; //変数local_aの宣言 global; //変数globalはグローバルスコープなので、利用できる local_a; //同一関数内で宣言された変数なので、利用できる local_aa; //この記述箇所よりも入れ子内で宣言されている変数なので、利用できない local_b; //別の関数内で宣言されている変数なので、利用できない //関数の入れ子 var local_aa = 'This is local(aa)'; global; //変数globalはグローバルスコープなので、利用できる local_a; //この箇所よりも外側で宣言されている変数なので、利用できる local_aa; //同一関数内で宣言された関数なので、利用できる local_b //別の関数内で宣言されている変数なので、利用できない } } function b(){ var local_b = 'This is local(b)'; global; //変数globalはグローバルスコープなので、利用できる local_a; //別の関数内で宣言されている変数なので、利用できない local_aa; //別の関数内で宣言されている変数なので、利用できない local_b; //同一関数内で宣言されている変数なので、利用できる
変数名と関数名の命名規則
変数名や関数名の名前には以下の命名規則に従って文字列を指定する必要があります。
- 使用できる文字列は、半角英数字と「$」、「_」
- 先頭文字に数字は使用できない
- 大文字と小文字は区別される
- 予約語(JavaScriptで使用されている文字列または、将来使用予定の文字列)は使用できない
変数や関数の返り値を確認する方法
変数に格納されている値や、関数の返り値は、開発ツールで確認できます。以下のようにconsole.log()メソッドを使用すると値がコンソール画面に表示されます。
変数の値や、関数の返り値を確認する方法
var num = 10 - 5 * 345 / 97; console.log(num);
尚、上記の方法はブラウザのツールが用意しているメソッドのため、古いブラウザでは確認することができません。